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発言:1382
(COA00004/尾野 徹 tooru@fat.coara.or.jp/tooru )  2008/07/27 17:24 5665回 
タイトル:ストックホルム散策、スウェーデンモデルの勉強しつつ、、、
このまま
会員として
会員として


ストックホルム散策、スウェーデンモデルは考えさせられるなぁ。。。

若いファッションはどこでも目を引く。何人かこのようなファッションだった。

ヘルシンキからの船は、ストックホルム市街にあるので、そこからバスで市中心部に移動です。
11時からのジェトロの方の会合まで時間があるので、少しだけ市中散策。
ガムラ・スタンの旧市街。中世の趣そのもの。
 ここは王宮。(今は王様は違う処に居るんですって)
 で、兵隊さんが立っている。けど、イギリスや台湾のように人形さんのようにじっとしているわけではなく、こちらの動きに反応する。
 早い話が、「そこの線の内側に入らないで」とかだけど。
 でも、絶好の記念写真スポットであるのはいずこも同じ。
この日はあいにくの雨。。。ボクは傘持ってないけど、、、まぁ、持たざる楽しみ方を考えましょう、、、と、歩き回る。
王宮からもうちょい、奥の路地に、、、ここらが一番古いっていったけ?
えーと、古い書き文字(?)が壁にあったんだけど、写真取り損なった。
今回の旅行には、4組のご夫婦が参画しています。
そのウチの一組、大分エル・エヌ・ジー(株)の今村ご夫妻。にこやかでしょう、いい笑顔〜!
この看板デザインいいなぁ。。。
さて、楽しみにしていた勉強会!
ジェトロ・ストックホルム事務所の小林征夫所長のお話です。
「スウェーデンモデル」への視点と経済動向、と、題してのレクチャーでした。

 その詳細は、左にあるレジメをクリックしてください。
 キーワードやコメント、参考資料がバッチリです。

 書かれてないことで、気になったコメントは、

 ・選挙の投票率が高い、常に80〜85%ほど。国民がこのスウェーデンを造っている。

 ・国は、財政黒字だそうです。日本の官僚、政治家の方々是非とも勉強を!
  小林さんは「マクロ経済運営がうまい」と言っていました。

 ・情報公開が進んでいます。オンブズマン制度はスウエーデンから始まったと思いますが、
  (オンブズマンは、国会が指名する。活動は大臣や国会議員でさえ干渉できない)
  それを裏付けるような、情報公開のマインドが整っているようで、なんと、
  新聞記事には、記者のメールアドレスが記載されており、“マスコミは権力である”
  ということをキチンと意識した、マスコミでさえ情報公開的な社会構造になっているらしい。

 ・男女平等社会であるが故に、女性も働くのが当たり前。
  だから、結婚しても、ダブルインカムなので個人消費が高い。





 以下は、それらを分かり易くするために、主に、
「新しい教科書 北欧」(プチグラパブリッシング)という本を参考にメモとしてみました。

 スウェーデンモデルに限らず、北欧には日本やアメリカなどとは異なることがたくさんあります。
 例えば、
@消費税は20〜25%と高額。従って物価高だし、自分の収入の50%以上が税金になる感じ。
 あ、本で調べたら、
  デンマークは、69%
  スウェーデン、54%
  フィンランド、49%
  ノルウェー、 43%
  日本は、   23%
 雇用側も、従業員一人づつその給与の35%を経営者負担金として“雇用主税”を別途負担、、、、すごい、GDPの50%以上が税金になるらしい。

Aしかし、「ゆりかご前から墓場後まで」というぐらい福祉があって、
 病院の診察、治療、入院など総て無料。
 18歳未満は、歯科医療も無料。

B教育費は小学校から大学、さらにには生涯教育も無料。
 高校までは給食も無料らしい。
 大学や各種専門学校では、各種奨学金が出るようだし、学校にはある期間働いてその後に行ったりと自由に生涯を通じて勉強できるようだ。

C児童手当も年間20万円だが、三人目からは更に増額。
 だから、出生率が日本と違って正常?
 育児休暇も父親と母親どちらがとってもよく、その計450日まで保証。

D高齢者にはサービスハウスやデイサービス等がしかっり用意されている。
 特に“ノーマライゼーション”という概念があって、「どんなハンディがある人も、普通の家で普通の暮らしをする権利があり、それを可能とするように条件整備しなければならない」というのが前提。

E女性の社会進出が当たり前になっている。
 フィンランドでは女性が大統領になったり、女性議員の割合は、30〜45%。結婚は事実婚が主体で、だいたい生涯に数回結婚する?
 従って、夫婦別姓も当たり前。逆に保証がしっかりしているので、離婚後の扶養義務や財産分与や遺産相続権などがないらしい。不要なんですね。

F以上のようなことから、「将来のために金を貯めておく」ということから解放され、税金が高くても、将来が安心だから国民から不満はおこらない。

Gただ、保証されすぎて欠勤率が高かったりするらしい。
 また、長く暗い冬があり、孤独でうつになり自殺する率が高い?

Hスウェーデン人の考え方に「自然享受権」というのがあって、相手に迷惑にならない限り、他人の土地に自由に入って自然を享受してよいことになっているらしい。例えばキャンプしたり、そこの果実を楽しんだりと。
 しかし、“自由”には“責任”が伴うことも理解されているからのこと。
 また、短い夏の自然を楽しむための投資が生活の中で優先されているようだ。 7月はまるまる休みのようだし、子ども達は2ヶ月近く休みで宿題も無し。
 キャンピングカーや船、夏の別荘にお金を優先させている? 

Iリサイクル、リユースがしっかり浸透。
 特にスウェーデンは、リサイクル・リユース率が高く、家庭ゴミは90%(2004年)、大きなペットボトルは98%、ガラス瓶は99%。
 それらが実現される社会通念ができあがっている。
 スーパーでもレジ袋は有料であることがずいぶん前から実施され、環境を大事にするグリーンコンシューマは、全人口の41%に相当。
 従って社会コストが少なくなるし、政府のゴミ処理費が日本などとは比較にならない低コストになる。小さな政府そのものになる。


ついでに、世界から注目されるフィンランドの教育制度に注目すると

Jフィンランドは、国際的な学習到達調査で世界一である。
 その教育理念は、「自分のために学ぶ」ということで、試験に合格したり点数をよくすることよりも、実生活に役立つ判断力や思考力をいかに養うか、、、というところに基礎を置いている。

K7歳から9年間基礎学校があるが、10年掛かってよいらしい。
 また、その上の高校には学年がなく、単位制で運営され、定期にある大学入学資格試験に受かれば卒業?
 もちろん卒業せずに勉強してもいいみたい。
    あるいは、“リカラント”といって、労働と学習をいったりきたりするらしい。
    スウェーデンの大学卒業平均年齢は27歳。(兵役もあるが)

 基礎学校(日本の小中学校相当、7歳から)では、習熟度別ではない“異質生徒集団”と呼ばれる統合学級を編成し、多様な学力の子ども達に個別に対応する方式らしい。
 これって、低学年時は、一見、学校崩壊みたいに見えるらしいけど、
「あくまでも勉強は自分のためであり、必要と思えば自分で学ぶようになる」
「知識というのは、自分が学びたいと思うから手に入るもの」
 ということを教えることで自然に収まっていくらしい。

 一クラスは統計上15人。制度上は地方自治体によってことなるが、MAX24人前後。ちなみに、外国語教育は更に半分ぐらいにわけられる。

 授業時間は短く(世界で最低?)、宿題も無い、夏休みの宿題無し!。
 
 社会とは、もともと異質な集まり。
 それを習熟度別に分けて教育するのは将来に置いて決してよくない。
 そのような中で平等にチャンスを与え、できる子はますます自らできる子に、できない子は教師の指導を得ながら自らできるようになる方法を学ぶ、、、

 これが、今のフィンランドの産業を強くさせているホントの原動力。
 自ら解決するアイディアややり方を産み出す教育が新しい製品を生み出す。

Lそれを実現するために、教師は自ら教科書を選ぶ権利を持っている。
 もちろん、選んだ教科書は、生徒は無料で手に入れる。

Mそれだけに教師は尊敬される職業。
 日本の医者と同じくらい尊敬される。
 フィンランドでは「国民のローソク」と呼ばれ、暗闇の中を照らす社会の明かりとして尊敬されており、ノキアの社長も、「もし違う職業を選ぶなら?」と聞かれ「教師」と答えたらしい。
 大学でただけでなく、修士を得なければなれない。
 基礎学校では、1年から6年まで同じ生徒、同じ先生であり、異動など無いし、いわば第二の親。
 しかし、いつも自己研修ですね。自己研修は学校でなく自宅でもどこでやっても問題ない自由が先生にはある。

N語学教育に更に特徴あり。
 フィンランドの国語は、フィンランド語とスウェーデン語。
 しかし、小学校3年生から英語を、小学校4年生からスウェーデン語を学ぶ。
 中学1年からは、第三外国語(ドイツ語、フランス語、ロシア語など)を学ぶので、計4カ国語の授業があるとのこと。
 
 語学で変わっているのは“平等法”というのがあって、移民などの少数民族言語の教育もコミュニティを考えてキチンと学校でその移民母国語の言語教育があるらしい。だから、ヘルシンキでは40言語ぐらいの教育が行われているらしい。
 そうやって、フィンランド語プラスの複数の言語で考えることを教え、機能的にバイリンガルで生活できるように導く。。。もちろん、移民の人達の教育費も無料。オチこぼれを作らない!
 すごいなぁ。。。


 そういったことを一つ一つ聞き取ると、、、なかなか表現が難しいけど、確かに、アメリカンドリームに代表される、グローバル競争社会だけではないモデル・・・生産は市場原理だけど、冨の分配は社会主義的な方法を取る社会で、いわば、「金持ちになることよりも、地域コミュニティ社会で皆が幸せになれることを目指す」と言えるのかな?

 だから、「強者・弱者」や「勝ち組・負け組」「金持ち・貧民」など格差社会を産み出さないような“地域愛的な平等社会モデル”とでもいいたくなるような。
 これって、地域興しのモチベーションと通ずるところがあるのでは?



 それらはやはり、政治がリードした結果でしょう。

 スウェーデンの「社会民主党」がその礎を築いたようで、1889年に結党。
 1932年の世界恐慌で、財政破綻寸前、失業者が溢れたスウェーデンを、大型公共工事で雇用創出と住宅環境改善を兼ねた政策など、かなり先駆的なことを行っていったらしい。

 かつ、その後、「国民の家」というシンボル的なモットーを掲げて、「国民全員が公正、平等に基本的な生活の安定を保証されるべき」という方向に導いたようです。

 「スウェーデンモデル」とは、「資本主義的市場経済を基本としつつ、公的部門の様々な活動を通して、高い水準の福祉と完全雇用を目指す政治経済システム」と本に書かれてあった。

 日本の政治に携わる皆さん、行政の皆さん、どうでしょうか、、、



  小林さんは、そのヒントとなりそうな国民的な考え方を以下の詩で紹介してくれました。

   子ども   ドロシー・ロー・ホルト

    批判ばかりされた 子どもは
    非難することを おぼえる

    殴られて大きくなった 子どもは
    力にたよることを おぼえる

    笑いものにされた 子どもは
    ものを言わずにいることを おぼえる

    皮肉にさらされた 子どもは
    鈍い良心の もちぬしとなる

    しかし、激励をうけた 子どもは
    自信を おぼえる

    寛容にであった 子どもは
    評価することを おぼえる

    フェアプレーを経験した 子どもは
    公正を おぼえる

    友情を知る 子どもは
    親切を おぼえる

    安心を経験した 子どもは
    信頼を おぼえる

    可愛がられ 抱きしめられた 子どもは
    世界中の愛情を 感じとることを おぼえる


       出所:「あなた自身の社会」スウェーデンの中学教科書
          川上邦夫訳 <新評論>

 
この詩をジェトロの小林さんは万感を込めて朗読された、感動的。
 小林さんは、スウェーデンをとっても理解され、素晴らしい国だ、日本にとって学ぶべき点が多い。。。そういう気持ちを
あちこちに込めておられたと思います。
 私もお話を聞いてそう思いました。少なくとも、今の日本の閉塞感を打ち破るヒントがある。
 しかし、ここまで変わるには政治が変わらねば・・・

 また、今の大分県の教育界も、すくなからずこの北欧の教育界をしっかり見習って欲しいな。
 さて、勉強が終わり、午後は夕方まで自由個人行動にさせてもらいました。
 一人で、先ほどの旧市街のガムラ・スタン地区に足を伸ばしました。
 お腹空いたな、、、何か食べたいけど。、、、雨が降りそうだし、今日はもう足が疲れてしまって、、、しかし根性!
このガラス細工は素敵です。人の顔などをうまく入れ込んでブローチなどに。
「MAT JONASSON」と書いてある。デンマーク空港で見たけど、これってスウェーデン製なんだ!
4人が抱き合って、、、? 気になる格好、。、、 で、冒頭の写真です。


コーンを焼き、内側にチョコを塗り、
アイスクリームを詰めている現場。


木製人形。
「あに・まぐ」って日本語で書いている。 クリックして子どものジーンズ見てください。
かっこいい、おしゃれ。
皮サンダルを、足の大きさに合わせて
その場で部品を選んで作れるようだ。


バイキングは北欧のアイデンティティ


トロール人形もいっぱい。
なんやかやで食べ損ねてたランチ、
サーモンの蒸したものを!

大きい!

でも、となり近所みたら、皆さん
ピザを食べていた、どうやらピザが
名物の店だったみたい、
まっ、いいか。。。。

ホテルへの帰り道、雨がひどくなり、地下街へ避難。そのままスーパーに入ってみた。
カゴが面白い、、車輪付き。
お米のカルシウム飲料? ペースト食品種類多し!たらこもある。 トーフってあの豆腐?
写真取り損ねたけど、スモークド・トーフや、トーフ・ソーセージなどいろいろあった。。。

さて、夕食前までに一度ホテルに帰って休憩しなくちゃ・・・

北欧を訪ねてみました。2008年7月15日〜23日です。

(1)デンマークのコペンハーゲン、チボリ公園は大賑わい〜
http://www2.coara.or.jp/cgi-bin/demo/read2.pl/02/110020/1387

(2)ノルウェーに来てます、フィヨルドですって!、寒い〜
http://www2.coara.or.jp/cgi-bin/demo/read2.pl/02/110020/1367

(3)ノルウェーは滝がいっぱい。フィヨルドクルーズ、寒かった!
http://www2.coara.or.jp/cgi-bin/demo/read2.pl/02/110020/1389

(4)ベルゲンからオスロまでのベルゲン鉄道7時間の車窓旅行、思いの外景
http://www2.coara.or.jp/cgi-bin/demo/read2.pl/02/110020/1368

(5)オスロのモンク美術館、ヴィーゲラン公園でちょっとはしゃいでしまった
http://www2.coara.or.jp/cgi-bin/demo/read2.pl/02/110020/1369

(6)フィンランド・ヘルシンキ郊外のオタニエミ・サイエンスパークで
http://www2.coara.or.jp/cgi-bin/demo/read2.pl/02/110020/1370

(7)フィンランド・ヘルシンキ市内探索、岩盤くりぬき協会、かもめ食堂など、見どころいっぱい
http://www2.coara.or.jp/cgi-bin/demo/read2.pl/02/110020/1379

(8)ヘルシンキからストックホルムまでのクルーズ、タリンク・シリヤライン客船
http://www2.coara.or.jp/cgi-bin/demo/read2.pl/02/110020/1381

(9)ストックホルム散策、スウェーデンモデルの勉強しつつ、、、
http://www2.coara.or.jp/cgi-bin/demo/read2.pl/02/110020/1382

(10)ノーベル賞の受賞式の食事を試す、、ダイナマイト式デザートが人気?
http://www2.coara.or.jp/cgi-bin/demo/read2.pl/02/110020/1384

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